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RC(鉄筋コンクリート)住宅の外壁仕上について

RC(鉄筋コンクリート)住宅の外壁仕上についてご紹介していきたいと思います。
RC外壁の表面はコンクリートなので、外壁を装飾する下地としては最適です。仕上げ方次第ではクールな印象だけでなく、高級感やシックな面持ちなど多彩な変化を楽しめます。
以下に一般的な外壁仕上げの種類です。

  • 塗装仕上げ
  • 左官仕上げ
  • タイル仕上げ
  • 打放し仕上げ

一つずつ見ていきます。

塗装仕上げ

一般的には塗装吹付け仕上げになります。自由な色彩の表現が可能です。

コンクリートに塗装を施す場合には、それぞれの塗料が持つ特徴や性質を掴み、塗料を選ぶことが重要です。
コンクリート塗装にはカラークリヤー塗料や弾性塗料、撥水塗料といった種類があり、水を弾くことに特化した塗料や、撥水性や耐久性も備えた塗料もあるので、塗料が持つ特徴や種類を把握しておくと塗装を選ぶ際に参考になります。

カラークリヤー塗料

コンクリート塗装の種類の1つ目にカラークリヤー塗料があります。
カラークリヤー塗料は修繕のあとを目立ちにくくすることができるだけでなく、撥水性にも優れており、塗料自体の耐久性も高いため、一度塗装すれば長い期間維持できるというメリットがあります。塗料自体の価格が高いのがデメリットです。

弾性塗料

コンクリート塗装の種類の2つ目に弾性塗料があります。
弾性塗料は塗料自体が伸びる塗料です。ひび割れに塗膜がつきやすい性質を持っているのでひび割れの表面化を防ぐことができたり、凹凸がある外壁のひび割れ防止にも役立てることができます。しかし、塗料自体のコストが高く、塗料を塗り重ねていくためコンクリート自体の良さがなくなるというデメリットもあります。

左官仕上

左官業者による味わいのある仕上げになります。

左官工事の代表的な仕事と言えば、仕上げ塗りに用いられる「パターン」です。珪藻土や漆喰などの塗り壁に施すことで壁に表情をもたらすことができます。左官職人の技が集結したもので、クラフトマンシップにより味わいのある仕上げになります。どれも同じように見えますが、実は少しずつ、あるいは大きく違っていて、「くしびき」「おうぎ」「はけびき」などパターンにもいくつも種類があります。

代表的な材料は下記の通りです。

ジョリパット

ジョリパットとはアクリル樹脂を主成分とした左官材料のことです。耐久性が高いうえに施工しやすいため、近年では外装だけでなく内装にも広く使われています。カラーバリエーションも豊富なので、デザイン性の高い壁に仕上げることが可能です。
ジョリパットのほかにも「レボコ」「レーヴ」「モールテックス」「オンザウォール」「STO」「高千穂シラス」といった材料もあります。

モルタル

モルタルはセメントに砂や水を混ぜた素材で、耐火性の高さから主に外壁に使用しています。応用範囲が広くさまざまなパターンをつけられるので、お客様のご希望に合わせたイメージに仕上げることが可能です。
ただし、頑丈な分ひび割れが起きやすく、劣化を防ぐためにも定期的なメンテナンスが必要です。

タイル仕上げ

コンクリートの上にモルタルという粘土状の材料を塗って、タイルを張り付けて仕上げます。

そもそも「タイル」は、細かい石や砂、粘土などを1,000℃以上の高温で焼き固めたものです。建物の床などの内装でも使われることはありますが、耐久性が高く汚れずらいので外壁の仕上げ材として広く使われています。

使うタイルによって色の数や質感など、デザインが豊富で、大判のタイルを用いて高級感のある石材の雰囲気を出すことも可能です。耐久性が高いのでメンテナンス費用が抑えられるメリットがあります。

打放し仕上げ

コンクリート打放しとは、タイルや塗装などの仕上げを行わず、コンクリートの表面自身を、仕上げとしたものです。コンクリート表面の色はグレーで、見た目は少し冷たいですが、スタイリッシュで、洗練された印象を与えます。

コンクリート打放しが世に広まったきっかけをつくったのは建築家安藤忠雄の影響がかなり大きいのではないかと思います。

「昔は、コンクリートを固めた後、型枠を外した状態、つまりコンクリートの素地の状態を『コンクリート打ち放し』と呼んでいました。しかし、この状態のコンクリートの表面には無数の気泡が開いており、そのままだと穴に溜まった水やほこりが原因で、水垢が付いたり、緑の藻が生えてしまったりするケースがありました。

その後、技術が進歩し、現在ではコンクリート素地の表面に撥水剤や塗料を塗布して仕上げることで、先に述べたリスクを回避する『コンクリート打ち放し』が普及しています。

ちなみに当社では、スポンジのような道具を使って、コンクリート素地の上に水性塗料でコンクリート打ち放しの模様をパタパタと叩くように描き、その上にクリア塗装をして、さらに光触媒塗装を施しています。そうすることで、きれいな打ち放しの模様を15年くらい楽しむことができます」

一方で、コンクリート表面自身を仕上げとするためには、表面の平坦さ、平滑さが求められ高い技術と徹底した監理が求められます。

これらは一般的な外壁仕上げの種類ですが、三京建設では、お客様の好ご希望を第一に、予算や他建築条件などを考慮して、最適な外壁仕上げをご提案致します。